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2025/05/13 00:10 |
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2008/12/05 12:28 |
思い出 |
おはようございます!って夕方ですね。本日も何てことない灰の人のブログを読んでいただきありがとうございます。
いつもの方も、もう二度とみないよの方も、たまにはみてやるよの方も、どうもありがとうございます。
今日は少しちゃんと書こうと思ってたことがあり。
思い出です。
まあ、いつものように対した話ではありませんが、少しでも暇つぶしになれば、なんて思います。
今日は朝まで仕事をして帰ってきて寝たんです。いつものかんじですね。
朝、帰るとき上司に呼び止められました。ちょっとめんどくさいなと思いながら「はいー」と返事。顔は勿論寝不足でも自動で勝手に出てくるAB型スキル『オート笑顔』で。たとえ、SPLAYの解散でやや憔悴していても自動的。
来週、研修にでることになりその資料と事前提出書類について説明してくれました。研修の名前は「看護の役割」。
事前提出資料は最近の自分が関わった患者に関して。どのようなかかわりをしてどんな変化が見られたか。そんなレポートを宿題として出されました。
それで、いろいろな患者さんについて考えてみました。
やはり思い入れが強い患者もいますが、結構心に残っているのは逝ってしまった方のことが多くて少し涙で枕を濡らしてしまいました。
うーん、不覚。
一番心に残っているのは、今年の春に逝ってしまった方。
その方も白血病で移植して治療中の女性の方でした。ちょうど自分と同世代の息子さんがいる女性で、少し母親のような雰囲気に親近感を覚えました。
移植後、肺炎になり人工呼吸器をつけてさらに長かったので気管切開してそこから徐々にリハビリして在宅に行けるように頑張っていました。
声が出ないんですね。気管切開してしまうと。
だから、コミュニケーションをとるのが大変で。
なかなか言っていることを理解してあげることができず、申し訳なく思いました。治療の副作用でむくみも酷くて、夜中にこっそり足や手をアロママッサージしてあげたり(ニセエステティシャンです!と言っておきました)
最後に担当させてもらったとき
「帰るね。夜勤明けたらまた顔見に来ますね」って言ったら手を振ってくれました。その日の勤務でも、あまりすんなり言っていることを察して上げれなかったりしたので、「ごめんね、至らなくって」と言ったら「充分だよ」とはっきり口パクで答えてくれました。
そこに至るまで、随分長い闘病とさらに自分の言いたいことも人に伝えることができない苦しみによるストレスで非常に自暴自棄のようにチューブ類を抜こうとしたり、説得に応じてもらえず拒否を受けたことも何度かあったのでその言葉の重みは私にとって本当に大きくて、帰ってからひとりうれし泣きしたほどでした。
結果的にその患者さんは私が休みの日のうちに逝ってしまったのですが、最後に「充分」と言葉を聞けたことは本当に嬉しく思いました。そして同時にそれが最後になってしまったことがひどく悲しいとも思います。
その患者さんから頂いた言葉はその時期伸び悩んでいた私を大いに奮い立たせてくれたものでした。
集中治療室へ移動してちょうど1年が過ぎました。看護師としても3年目を終えようとしていますが、この1年は本当に命の素晴らしさと人生の尊さを実感した1年でした。
思えば、最初はテープの固定も上手にできず、先輩に叱られていた私ですが今では逞しく仕事を続けています。
鼻をすすりながら心臓マッサージしたことも、夜中に廊下を走りながら取りに行った輸血もすべて昨日のことのようで。
思い出とは不思議なものです。思い出とは美化された記憶だと思っていたのですが、あまり綺麗じゃないことのほうが多くて笑ってしまうほどで。それでも、そのすべてが今の私に生きているんだと思うとなんだか心が温かくなります。
死んでしまった恩師が「患者さんの時間を貰っているんだよ。だから、その時間をどんな風に使うか考えることが大切」と言っていました。
誰にだって、時間には限りがあります。
みんないつかは死ぬからです。
それまでの時間、数秒でも数分でも数日でも数年でも数十年でも、その人にとってのかけがえのない人生の時間。それを割いて病院という場所で医療というサービスを受けているのですから、ほんの少しでいいから何かを返せたらと思います。
そういう誠意が一番仕事を考えるときに私の原動力になりつつある最近でした。
そう思わせてくれる出来事や出会い、貰った言葉達に日々感謝していきたいなと改めて思うのです。
さて、これから先日書いた親友とイタリアンを食べに行く時間ですので今日はこの辺で。
詳細: http://blogs.myspace.com/index.cfm?fuseaction=blog.view&friendId=1004157579&blogId=453895133#ixzz15cdrMwDy
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